「盗塁すると得点期待値は上がる?」
「盗塁失敗はどれくらい痛い?」
「何%成功すれば盗塁する価値がある?」
こんな疑問を解決します。
盗塁に成功すれば得点期待値は上がります。
しかし、失敗すると走者を失い、アウトも増えるため、得点期待値は大きく下がります。
この記事では、盗塁成功・失敗による得点期待値の変化と、盗塁に必要な成功率を解説します。
ぜひ参考にしてください。
盗塁に成功すると得点期待値は上がる

無死一塁から盗塁した場合
FanGraphsが紹介している2010〜2015年のMLBデータでは、無死一塁の得点期待値は0.859点です。
二塁盗塁に成功すると無死二塁になり、得点期待値は1.100点まで上がります。
1.100-0.859=+0.241点
ノーアウト2塁の状態を作ればそのイニングで1点は取れる可能性がかなり上がります。
二塁に進むことで、単打でも得点できる可能性が高くなるためです。
盗塁失敗では得点期待値が大きく下がる
無死一塁から失敗した場合
無死一塁から盗塁に失敗すると、一死走者なしになります。
得点期待値は0.859点から0.254点まで下がります。
0.254-0.859=-0.605点
成功時は約0.24点のプラスですが、失敗時は約0.61点のマイナスです。
盗塁は、成功による利益よりも失敗による損失が大きい作戦です。
アウト別の変化
盗塁前
成功時の変化 失敗時の変化
無死一塁
- +0.241
- -0.605
一死一塁
- +0.155
- -0.411
二死一塁
- +0.095
- -0.224
※FanGraphsの2010〜2015年MLB得点期待値表を使用しています。
三盗はアウトカウントで価値が変わる
一死二塁からの三盗は効果が大きい
一死二塁から三盗に成功すると、一死三塁になります。
三塁に進めば、犠牲フライや内野ゴロ、暴投でも得点できる可能性があります。
そのため、一死二塁からの三盗は比較的効果の大きい作戦です。
二死からの三盗はリスクが高い
二死二塁から三塁へ進んでも、得点期待値はあまり上がりません。
一方、失敗すればその時点でイニング終了です。
二死からの三盗は、非常に高い成功率が求められます。
盗塁は得点期待値だけで判断できない
1点が必要なら得点確率も重要
試合序盤など、できるだけ多く得点したい場面では得点期待値が重要です。
一方、試合終盤で1点だけ必要な場面では、1点以上入る可能性を表す得点確率も重要になります。
盗塁を判断するときは、成功率だけでなく、イニングや点差も考える必要があります。
【内部リンク:得点期待値と得点確率の違い】
まとめ
盗塁に成功すれば、得点期待値は上がります。
しかし、失敗すると走者とアウトを同時に失うため、得点期待値は大きく下がります。
二塁盗塁に必要な成功率は、おおむね70〜75%です。
盗塁数だけでなく、成功率や場面も合わせて見ることで、走塁の価値をより正確に評価できます。