「送りバントって、本当に得なの?」
「盗塁は何%成功すればいい?」
こうした疑問を数字で考えられるのが、得点期待値です。
僕がセイバーメトリクスに興味を持ったきっかけは『マネーボール』でした。
その後、『Rによるセイバーメトリクス入門』を読み、得点期待値という考え方を知ってさらに衝撃を受けました。
得点期待値を頭の片隅に野球観戦すると、今まで以上に野球を楽しむことができます!
得点期待値とは?
得点期待値とは、
「その状況からイニング終了までに平均何点入るか」
を表す数字です。
野球は、3つのアウトカウント × 8つの走者状況=24パターン
に分けて考えられます。
複雑に見える野球を、24の状態として確率論的に考えられる。
ここが得点期待値の面白いところです。
例えば、1アウトランナーなしからツーベースヒットを打って
1アウト2塁
一方、ノーアウト1塁から送りバントをして
1アウト2塁
これはどちらも、同じ1アウト2塁とみなすことができます。
得点期待値マトリクス
得点期待値を24パターンに整理したものが、得点期待値マトリクスです。
| 走者 | 0アウト | 1アウト | 2アウト |
|---|---|---|---|
| なし | 0.48 | 0.26 | 0.10 |
| 1塁 | 0.86 | 0.51 | 0.22 |
| 2塁 | 1.10 | 0.66 | 0.32 |
| 3塁 | 1.35 | 0.95 | 0.35 |
| 1・2塁 | 1.44 | 0.88 | 0.43 |
| 1・3塁 | 1.78 | 1.13 | 0.48 |
| 2・3塁 | 1.96 | 1.37 | 0.59 |
| 満塁 | 2.29 | 1.54 | 0.76 |
※数値は得点環境や集計期間によって変化します。上表は考え方を理解するための目安です。
「その状況からイニング終了までに平均何点入るか」
を表す数字達になります。
例えばノーアウト満塁だと、得点期待は約2点ほどとなります
その場合、ノーアウト満塁のシチュエーションでは
平均2点は得点を期待できるという意味になります。
また盗塁に関して考えると
ノーアウト1塁:0.86点
から盗塁成功して、
ノーアウト2塁:1.01点
になったとします。これはかなりの進歩です。
一方、盗塁失敗した場合には
1アウトランナーなし:0.26点
と大きく得点期待値が下がってしまいます。
こうして、バントや盗塁などのプレーを「なんとなく」ではなく、数字から考えることができます。
選手の価値も数字で見えてくる
一つのプレーによって、得点期待値は上下します。
つまり、
得点期待値を大きくプラス方向へ動かせる選手
は、それだけ得点に貢献していると考えられます。
この考え方につながるのが「RE24」です。
打率や打点とは違った角度から、選手の価値を見ることができます。
データを知ると野球はもっと面白い
僕が伝えたいのは、難しい数式ではありません。
野球はデータで見ると、また違った面白さがある。ということです。
『マネーボール』を読んだとき、僕自身の野球の見方が変わりました。
そして得点期待値を知って、
「野球って24パターンに整理して考えられるんだ」
とさらに野球が面白くなりました。
このブログでは得点期待値を入口に、バント・盗塁・得点確率・RE24・実際の選手分析まで掘り下げていきます。




