守備シフトって野球をつまらなくする!?
メジャーリーグではなぜ禁止になったの?
こんな疑問を解決します。
☑著者のプロフィール
小さいころからドラゴンズファン
中学の頃にマネーボールを読んで感激
もっぱら見る専門!独学でセイバーメトリクス歴5年
守備シフトは野球をつまらなくする?
結論、つまらないという意見が多くあります。
そして、そういったつまらないという意見の多さから
実際、2023年シーズンから
メジャーリーグでの守備シフトは禁止されています。
禁止された理由が、ファン目線でつまらないという理由なのです。
野球の守備シフトとは
野手が極端な位置にポジショニングすることです
極端なポジショニングとは例えば、
1塁ベースと2塁ベースの間に3人の野手が守る
であるとか、
2塁ベース後方に三塁手が守る
と言ったところですね
従来の正しい守備位置から異常に外れた位置に
ポジショニングすることです
打球データに基づいたポジショニング
なぜこんなポジショニングが可能かというと
打球データを基づくいているからです
現在MLBの打球は全てデータとして取得されています。
その結果、打者ごとの傾向がわかるようになりました。
さらにどんな打者であっても、内野ゴロはおおかた引っ張り方向に
打たれることが多かったりもします
そういった、打球データが
打者ごと、さらにはカウントごとにも
わかってきて
それに対策するように
守備シフトが敷かれるようになりました。
守備シフトでつまらなくなる理由
そんなデータに基づく戦略の一つである
守備シフトがなぜつまらないといわれるのでしょうか?
主には以下のような理由があります。
- ヒットが少なくなる
- 野手の間を狙わない、ホームランばかり狙うようになる
- 野手の移動に時間がかかる
- 試合時間が伸びる
- 守る側は頭を使わなくなる
ヒットが少なくなる
極端な守備シフトを敷くことで
内野の間は狭まります。
そうすることで、ゴロで間を抜けることが少なくなり
これまで外野まで抜けていたヒットがアウトになり
シングルヒットは減る傾向にあります。
二塁手がライトの前を守るなんてこともあり
左打者が右方向へ転がしたら
ほとんどアウトという状況にもなりました。
野手の間を狙わない、ホームランばかり狙うようになる
この転がした打球でのヒットが減ると
バッターとしては、守備の上を超えていく打球を
狙うようになります。
角度のある打球、最終的にはホームランを狙うようになります。
ホームランが増えるなら面白くなるのでは?
こたえはNOです。
ホームランをねらうにはもちろん
強くスイングする必要があります。
強くスイングすると、自ずと空振りが増えます。
そして、結果三振が増加します。
打者としては、バットを思いっきりスイングし、
当たればホームランか当たらなければ三振
というような結果になるようになってしまいます。
この大味な野球がつまらない
という理由の一つに挙げられるようになりました。
野手の移動に時間がかかる
極端な守備シフトを敷くためには、
野手の移動が必要です。
三塁手が二塁ベースの後方を守る
というケースがありました。
またカウントごとの守備シフトを変化させるなんてこともありました。
極端な守備位置を取ったあと、
2ストライク後には、再び定位置に戻る
ということもありました。
なにもしない状態でただ試合が流れる時間が
多くなるとそれはつまらないですね。
試合時間が伸びる
こうした、ちょっとした移動に時間を費やすようになり、
結果的には試合全体が間伸びします。
そして、結果的に試合時間が長くなってしまいます。
野球というのは割と長時間のスポーツです。
それがさらに伸びると
ファンも退屈になってきてしまいますね。
野球の試合が長いというのは
やはりファン離れにつながるという危機感から
ピッチクロックというものも導入されましたしね。
守備で頭を使わなくなる
守備シフトは基本的には、
データに基づいたポジショニングです。
そうすると、守備位置の指示は
ベンチからなされます。
野手としては、あまりゲームの流れを読む必要はなく
ベンチからの指示に従って
移動すればよくなってしまいます。
アウトカウント
ボールカウント
バッターとピッチャーの駆け引き
そういった面からポジショニングをとるということが
なかなかしづらくなってしまいます。
そういったことから、玄人にとっても
つまらないと感じてしまうようですね。
個人的には守備シフト好きでした。
守備シフトは革命的な戦略
守備シフトというのはデータを活用した新たな戦略です。
これまで当たり前とされてきたことを
根拠をもって覆したのです。
そういったアメリカの姿勢には見習うべきところがあります。
僕の一番好きなシーンの一つに
レイズの外野手4人シフトがあります。
この戦術は強烈に覚えています
これもデータに基づいた作成の一つなのです。
一概に悪い面だけではないと思います。
どんなスポーツにおいても
相手の意表をつく
相手の裏を掻く
固定観念を打ち砕く
ということは大切だと思います
野球は弱者が強者に勝利できるスポーツです。
そういった醍醐味が少しなくってしまうと思うとさみしいですね。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 守備シフトはつまらないという意見は多くあります。
- その理由は試合が大味になる、長くなるなどあります
- 個人的には守備シフトは大好きだったのでなくなると寂しいです。
野球の雑学について学ぶと野球観戦がさらに楽しくなるのは間違いなし!
身近の野球オタクとの話のネタにぜひ!