打率が低くて出塁率が高い打者は評価される？
打率が低くて出塁率が高かった選手を教えて！
こんなお悩みを解決します。
☑著者のプロフィール
小さいころからドラゴンズファン
中学の頃にマネーボールを読んで感激
もっぱら見る専門！独学でセイバーメトリクス歴5年
出塁率を解説
出塁率は野球の攻撃面の評価の一つです
打者の能力をはかる指標となっています
計算の仕方は
（安打数＋四球＋死球）÷（打数＋四球＋死球＋犠飛）
となります
打率が低くて出塁率が高い打者は評価される？
結論、評価されます
たとえ打率が低くても出塁率が高ければ
その選手はチームに貢献しているといえます
しかしながら、いまだに打率が重んじられています
出塁率が評価される理由
統計的にそうなっている
出塁率と得点にはより強い相関関係があります。
下の図は野球データ分析についての書籍
統計学が見つけた野球の真理 最先端のセイバーメトリクスが明らかにしたもの
からの引用のグラフになります。
打率と得点の相関関係
打率と得点の相関をとってみると、
打率が上昇するにつれて得点は増加します。
しかしながら、データのばらつきが大きいように見えます。
例えば、得点4点の場合に、
打率0.240ぐらいから打率0.270ぐらいまで
データがばらついているように見えます。
これは、打率0.240から、0.270ぐらいまでの変化があったとしても
得点が増加しな可能性を示唆しています。
300打数72安打から81本まで9本ヒットが増加しても
平均得点はかわらないです。
出塁率と得点の相関はより高い
一方、出塁率と得点の相関をみてみると
データのばらつきが小さいように見えます。
それぞれの値が収束しているように見えます。
得点が4点の場合、
出塁率0.310から0.330ぐらい
300打席93出塁から99出塁に6出塁増加の幅です
よって出塁率の増加は得点の増加に結び付きやすいこと
を示しています。
本文の中でも以下のように述べられています。
この出塁率が、打率よりも得点との相関が高いことが、過去のデータ分析の結果から明らかとなり、出塁率を打率よりも重要視することの理論的裏づけとなった（図3‐1、図3‐2）。
野球においては得点の増加が大切
野球の攻撃においては得点の増加がチームへの貢献です。
ということで、
たとえ打率が低くても出塁率が高ければ
得点に貢献することができます！
打率が低く出塁率の高い打者
基本的には出塁率の高い打者は打率も高い
出塁率は四球が多いと増加します。
出塁率の計算式は以下になります。
（安打数＋四球＋死球）÷（打数＋四球＋死球＋犠飛）
死球を自ら増やすことはできないので、
四球が多い打者が出塁率が高くなります。
ただ、打率が良い打者は自ずと勝負を避けられる
その結果、四球で出塁する。
勝負すると、打つ。
といった好循環になるケースが多いです。
打率が低いが出塁率の高い打者の例
最近の選手たち
村上宗隆 2021年
打率.278 出塁率.408
浅村栄斗 2020年
打率.280 出塁率.408
山田哲人 2019年
打率.271 出塁率.401
といった選手が直近の具体例の選手になります。
やはりどうしてもぱっと見
打率が3割ないと打ってないように見えてしまします。
しかし、出塁率は4割ごえの素晴らしい成績です
レジェンド的な選手たち
さらに以下の選手たちは、
シーズン四球数が100個をこえてくる
とてつもない記録の持ち主です。
アンドリュージョーンズ 2014年
打率.221 出塁率.394
118四球でした
記憶にある人もいると思いますが、
楽天の優勝の時の活躍です。
打率はここまで低いのですが、出塁率が高い
やはり一発のある威圧感がありましたよね
タイロンウッズ 2007年
打率.270 出塁率.418
121四球でした
これらの選手も打つことだけに着目していては
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 打率が低くても出塁率の高い選手は評価されます。
- それは統計学的に出塁率の方がより得点に相関するからです
- アンドリュージョーンズやタイロンウッズはとてつもない成績をのこしました！
野球データについて学ぶと野球観戦がさらに楽しくなるのは間違いなし！
身近の野球オタクとの話が盛り上がること間違いなし！
出塁率についてあまり理解できていない人は
以下の記事も参考に！
