WHIPというのを聞いたことがあるけどどういう意味なの?
明日職場で話せるように詳しく教えて!
こんなお悩みを解決します。
☑著者のプロフィール
小さいころからドラゴンズファン
中学の頃にマネーボールを読んで感激
もっぱら見る専門!独学でセイバーメトリクス歴5年
WHIPを解説
WHIPは投手の指標
WHIPとは、野球の投手の評価の一つです
読み方は「ウィップ」となります。
Walks plus Hits per Innings Pitchedの略。
1イニングにおける、四死球+ヒットという意味になります。
計算の仕方は
WHIP =(被安打+与四球)/ 投球回数 となります
まさに1イニングあたりの被安打+与四死球となります
WHIPの基準は1以下なら素晴らしい
WHIPの基準としては、
1.00以下だと非常に素晴らしいという評価になります。
WHIP | 評価 |
1.00以下 | 非常に素晴らしい |
1.10 | 非常に良い |
1.25 | 平均以上 |
1.32 | 平均 |
1.40 | 平均以下 |
1.50 | 悪い |
1.60 | 非常に悪い |
平均して1イニングに1人のランナー
それ以下であれば優れた投手である
ということですね
WHIPの特徴
防御率との対抗
WHIPは防御率の欠点を補うことができる指標であります。
そもそも、投手の評価としては
防御率がよく用いられてました。
(今でもよく使われている指標ですね)
防御率の計算式は、(自責点÷投球回数)×9
9イニングでどれだけ自責点があるかの平均です。
ただ、この指標には欠点があります。
- 解像度が粗い
- 自責点にも投手以外の要素が関わる
- 規定投球回に到達しないといけない
そういった、欠点を補うために 開発されました。
提言したのは、1979年にとある野球ライターでした。
WHIPのメリット
WHIPを使うメリットとしては以下になります。
- 先発、中継ぎ問わず使える
- 計算と解釈が簡単
まず、1イニングごとの計算となるため、
規定投球回の考えは不要です。
防御率よりも細分化して指標を眺めることができます
1イニングあたいの特徴を捉えることができるので、
例えば、この先発投手は何イニング目によく崩れてくるのか
クローザーの1イニングの投球能力を測ったりできます。
また、1イニングあたりの出塁
という直感的に理解しやすい指標となってもいます
数値の意味と試合での意味というのがリンクしていて
使いやすい指標になっています。
WHIPの欠点
WHIPの指標の欠点は以下になります。
- 守備力や運の影響を受ける
- 安打・四死球がすべて同じ重みづけになっている。
まず第一に自責点という考え方について
非常にあいまいです。
守備力や運の要素を強く受けます。
さらに、ひとえに安打といえど、
守備力に起因する内野安打や
ポテンヒットなどもあります。
そうすると、厳密には守備力や運の
影響をうけることになります。
セイバーメトリクスの視点では
ヒットの捉え方も独特で
同じ打球でも、名手ならアウトにしていた
とか、
ポテンヒットは運が作用しているとか
そう言う意味では
whipは守備力や運の影響を受けるといえます
また、安打といっても、
もちろんホームランと単打ではその意味が違います。
そういったことは考慮せずに
WHIPは計算されています。
- 1イニングに2本安打を打たれる投手
- 1イニングに2本ホームランを打たれる投手
あきらかに、投手の評価はことなりますもんね。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- WHIPは投手の指標の一つであります。
- イニングあたりの出塁をしめす指標です。
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