セイバーメトリクス

セイバーメトリクスとは何?送りバントに対する考え方とは?

セイバーメトリクスって聞いたことあるけどどういった特徴があるのだろう?

送りバントはあまり効果的でないっていうことを聞くけどどういうことなの?

 

こんなお悩みを解決します。

 

☑著者のプロフィール

小さいころからドラゴンズファン

中学の頃にマネーボールを読んで感激

もっぱら見る専門!独学でセイバーメトリクス歴5年

セイバーメトリクスとは

名前の意味

セイバーメトリクスとはSABRmetricsと表記され、

SABR+metricsという造語です。

 

SABRは Society for American Baseball Research=アメリカ野球学会の略です。

metricsは解析という意味です。

厳密には、アメリカの野球の分析という意味ですね。

 

 

どんなことをするのか 

セイバーメトリクスとは

野球のデータを統計学的にあらゆる角度から分析し、

新たな法則を発見することです。

 

それによって、これまでにない価値観を生み出すことを

目的とします。

 

これまで多くの分析がされました。

データに基づく新たな価値観は

旧来の経験による野球観を

全く覆すものとなってきています。

 

セイバーメトリクス的にみる送りバントの有効性は?

セイバーメトリクスは

データを用いて客観的に野球を見直すというものです。

 

そういったセイバーメトリクスについて

送りバントは非効果的な戦略である

と位置付けられています。

 

ここではその理由について、2つ紹介します。

  1. アウトを献上するものであること
  2. 得点期待値を低下させる

アウトを献上するものであること

送りバントとは

犠牲バント(ぎせいバント)とは、野球で、打者アウトになる代わりに、走者を進塁させることを目的としたバントのことである

 

1つアウトを献上することと引き換えに

1つランナーを進塁させることができます。

 

これをどうとらえるか?です。

 

ランナーが進んだ→チャンスが広がった

と考えるか

アウトが1個増えた→得点の可能性が下がった

と考えるかです。

 

もちろん経験則的には、チャンス拡大!と考えられています。

 

しかしながら、

アウトが増えるから損する戦略なんじゃないか!?

と考える人がいたんですね。

得点期待値が低下する

結論というと、統計学的に

バントはアウトを増やし、得点の可能性を下げる戦略と言われています。

 

その根拠としては、得点期待値という指標が挙げられることが多いです。

 

得点期待値とは

塁上のランナーやアウトカウントの状況を分類し、

その状況から3アウトまでに獲得できるであろう平均的な得点を得点期待値(Run Expectancy)と呼ぶ。

 

アウトカウントとランナーの塁上の状態から

最終的に何点入るか?という指標です。

 

デルタ社の記事 を参考にして見ますと、

以下のような、値が出されています。

※簡単に言うと0.500の場合、

1点入る可能性と0点の可能性が50%ということです。

 

そうすると、

ノーアウトランナー1塁:0.807

→ワンアウトランナー2塁:0.682となります

得点期待値が低下しています。

 

ノーアウトランナー1塁2塁:1.412

→ワンアウトランナー2塁3塁:1.321

これでも得点期待値は低下しますね。

 

つまり、最終的に得点が入る可能性が低いことを示します。

 

どれほど損しているのか?

では、犠打でどれほど損をしているのでしょうか?

 

デルタ社が面白いコラム を出しています。

バンドをしたときのwOBAは

0.144みたいです。

 

野手で最も低くとも、

0.259ぐらいあるみたいです。

 

そうすると野手がバントをする意味は

ほとんどないみたいです。 

 

それを踏まえると・・・

意外とwOBAが高くバントが多い選手

が被害を被っているみたいです。

 

結果として・・・楽天の太田光選手が

最も損をしているみたいです。

一体どんな場面なら有効なのか?

というように、バントはほとんど

使う必要のない戦略のようです。

 

そんな中、かろうじて有効な場合は、2点あります。

  1. バッティングがとても苦手なピッチャーの場合
  2. ノーアウトランナー1塁→ランナーを3塁まで進める

 

バッティングがとても苦手なピッチャーの場合

打率に換算すると0.103を上回ると

バントは効果がないとされています。

 

そうすると、ピッチャーが打席の場合

しかも、バッティングがかなり苦手な選手の場合

 

バントが成功すれば、

かろうじて有効かもしれないです。

ノーアウトランナー1塁→ランナーを3塁まで進める

得点期待値は

ノーアウトランナー1塁の場合:0.807

です。一方、

ワンアウト3塁となった場合:0.904

となります。

 

ということは、ランナー1塁でバントして

3塁まで進塁できればよいのです。

 

例えば、

俊足の1塁ランナーを活用してバントエンドランとして

一気に3類を陥れる

 

であったり、

バッターが俊足でセーフティー気味にバントして

相手のミスを誘うか・・・

といったところになるでしょう

セイバーメトリクス関連本一覧

セイバーメトリクスに興味を持った方には、

おすすめの書籍をご紹介します

 

これで、職場の野球好きとの話が盛り上がるはず!

 

ここで紹介するのは以下の3冊です。

  1. マネーボール
  2. セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~
  3. Rによるセイバーメトリクス入門

マネーボール

 

おすすめのポイント

  • セイバーメトリクスの必読書
  • セイバーメトリクスの始まりがわかる
  • セイバーメトリクスを活用して貧乏球団を強豪チームに作り上げた胸熱ストーリー

セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~

おすすめのポイント

  • 現代のセイバーメトリクスを深く理解することができる良書
  • 落とし穴というタイトル・・・結構かけ離れた内容です
  • むしろ、セイバーメトリクスのアップデートとも言える本です。

Rによるセイバーメトリクス入門

おすすめのポイント

  • セイバーメトリクスをやってみたい人におすすめ
  • 自分で実際にデータを分析できるようになります

まとめ

ここまでの内容をまとめます。

  • セイバーメトリクス的にみるバントの戦略について

セイバーメトリクスを理解すると、野球観戦がさらに楽しくなるのは間違いなし!

身近の野球オタクとの話が盛り上がること間違いなし!

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